私の生徒さんで、「古文書を読めるようになりたい」という目標をもっていらっしゃる方がいます。
古文書は文章が草書体で書かれていることが多く、専門知識がないと何が書いてあるのか全くわかりません。
草書なら私にお任せください!!ということで、私がレッスンを引き受けたのが2021年の6月ごろ。
古文書の草書は筆者のクセが強く、小手先の草書の理解だけでは、解読するのに時間がかかります。
草書を書けるようになれば、より草書の理解が深まりますので、この1年間、みっちり草書のレッスンをやってまいりました。
Before (2021年6月ごろ)

2021年6月ごろは、とにかく形を追うことに必死で、線質や柔らかさなど表現することはできませんでした。やはり我々が普段書いている楷書体の先入観が強く、草書を書いているのに楷書っぽく見えてしまいます。
字の大きさも不安定で、大きくなったり小さくなったりしてしまいます。
After (2022年5月ごろ)

最近書いていただいているものは、草書らしさがすごく表現できるようになりました。
字の大きさは安定しだし、迷いのない線質や柔らかさもしっかり表現できるようになってきました。
字形もお手本から大きく離れることはなくなりました。
特に変わったところ



練習メニュー
この1年間、やったことは、
①お手本をお渡しし、
②草書を書くときの運筆リズムを動画で確認していただき、
③書いたものを添削する
というようなサイクルを繰り返しました。
②は途中で導入(はじめてから4ヶ月後くらい)しました。

③のオンラインレッスン(添削)では、より草書っぽく見せるためのポイントをお伝えしたり、草書の点画の勘違い(実線なのか、連綿線なのか等)を正していきます。
生徒さんの声
・草書を練習しはじめた当初は、先生のお手本を上からなぞる練習をひたすらしていた。
・現在はなぞることもあるが、基本的には真似して書くようにしている。
・練習時間は1週間に数時間程度で、1つの字につき最低でも10回以上は書くようにしている。
・「草書は慣れ!」ということは、現在通っている大学の先生からも教わっていたので、慣れるそのときを信じて、ひたすら練習していた
・年上の先生が書けるのは「ものすごい長い時間練習してきたので書けて当たり前だ」という思いがあったが、若い先生でも書けているので、練習時間や年は関係なく、頑張れば書けるものなんだ!と信じて練習していた
・途中からペンの握り方を変えて、軽く握るようにしてから柔らかい線だったり、気脈を意識できた線を表現できるようになった。
・レッスンを受け始める前は、古文書の解読に時間がかかったが、今ではある程度読めるものも増えてきて、レッスンの恩恵を感じられる。
こちらの生徒さんは良い意味でマイペースで、月に2回レッスンを受けて、練習も欠かさずされています。
草書が書けるようになるためには練習時間が必要で、ちょっとやそっとじゃ書けるようになりません。
草書っぽいものは書けるんですが、草書としての要件はほとんど満たせていないのです。
草書の習得に焦りは禁物で、日々の地道な練習が、結果に結びつきます。
話は変わりますが書写検定まで残り1ヶ月を切りましたね、最後まで諦めず、練習を続けていきましょう。



