硬筆書写検定、毛筆書写検定ともに1級を合格した私が、「3級と2級の合格を目指すなら、これだけやっておけば大丈夫」という、初心者・独学者にオススメの書籍を紹介したいと思います。
そもそも硬筆書写技能検定とは、日本書写技能検定協会が実施する検定試験のことで、合格したら履歴書上の”資格”として明記できる日本唯一の検定試験です。
硬筆書写検定、硬筆検定、書写検定とも省略されたりします。
級位は6級、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の8段階あり、3級・準2級・2級はそのうちの中の上程度の難易度となっています。
超初心者でも3級、準2級、2級は完全独学でも合格可能か?
結論、まだ合格可能な範囲です。
私の持っている資料の中で可能な限り過去の合格率を調べてみました。
平成28年第1回の合格率
3級・・・67%
2級・・・39%
平成28年第2回の合格率
3級・・・61.4%
2級・・・50.4%
平成28年第3回の合格率
3級・・・61.1%
2級・・・48.2%
平成30年第1回の合格率
3級・・・70%
準2級・・・53.9%
2級・・・52.8%
平成30年第2回の合格率
3級・・・72.6%
準2級・・・70.%%
2級・・・54.6%
平成30年第3回の合格率
3級・・・69.1%
準2級・・・62.1%
2級・・・61.9%
令和元年度第1回の合格率
3級・・・74.2%
準2級・・・62.1%
2級・・・62.3%
令和元年度第2回の合格率
3級・・・69.5%
準2級・・・62.7%
2級・・・57.8%
大体、
3級は60%~70%、
準2級は60%~65%、
2級は40%~60%
って感じですかね。
それにしても2級の振れ幅がすごい。
受験して、半分は落ちて半分は合格する難易度です。
これは、対策書籍をしっかりこなすことで、独学でも合格できるレベルですので安心してください。
硬筆書写技能検定を初受験する人にオススメの書籍
実は、検定試験を実施する書写技能検定協会が対策書籍を販売しています。
しっかり身につく!硬筆書写技能検定3級のドリル 書き込み式練習帳
「硬筆書写技能検定」2級のドリル
これらは書写技能検定協会のHP(以下リンク)から購入できます
5,000円以上購入の場合は送料無料ですよ。
https://www.nihon-shosha.or.jp/products.html
元検定協会理事長が執筆した対策書籍もあります。
こちらも人気で、毎年改訂されて、常に最新の試験制度に対応しています。
書風は狩田先生の書風ですが、あまり好き嫌いが別れない穏健・中正な書風で、人気の書風です。
パイロットペン習字C系統の先生です。
硬筆書写技能検定3級 合格のポイント
硬筆書写技能検定2級 合格のポイント
3級~2級であれば楷書・行書・草書の筆順(書き順)辞典を1冊持っておくと良いです。
理由としては、
・印刷された字(活字)ではなく、書き文字(書写の上での字)を確認するため
・正しい筆順(書き順)がキレイな字を書くための条件であるため
・我流の字にならないようにするため(特に行書の崩し方)
筆順辞典はどんなものを購入すればよいか?と、迷われる方がたくさんいると思います。
私は筆順辞典を10冊ほど購入してみましたが、やはり完璧な筆順辞典というのは今のところ見つけられていません。
「初心者はこれを基準に選んだ方が良い」というのを挙げていきます。
・掲載されている漢字の字粒が大きい
・執筆者が検定の審査員
・クセが限りなく無いと思うもの(=自分がキレイだと思うもの)
・筆で書かれた漢字も掲載されている
以上から、3級・準2級・2級受験者の方にオススメできるのは、今のところ書写技能検定の中央審査員を担当されている宮澤正明生が執筆した筆順辞典が一番良いと思いますので、こちらを紹介します。
まとめ
硬筆書写検定の3級・準2級・2級は、独学でも対策すればしっかりと合格できる難易度です。
逆に、対策しなければ落ちるということです。
対策書籍に書かれている内容を頭に叩き込み、それを検定試験で表現できれば合格できます。
諦めずに取り組んでいきましょう。
何か質問等ありましたらお気軽にコメントください、わかる範囲でお答えします。
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