書道における古典とは、古典作品のことを指し、楷書であれば九成宮醴泉銘、行書であれば蘭亭序、草書であれば書譜、隷書であれば曹全碑・禮器碑の古典作品名が挙げられます。
よく「古典をひたすら臨書しなさい」といわれます。
古典作品を臨書する目的は、その作品の文字の字形や用筆といった表現技術を学ぶために臨書(=形臨)をします。
それを様々な作品で繰り返すことで、様々な表現技術を身に着けられ、最終的には創作(=自己表現)に繋げます。
古典作品を臨書していると、「大体あっているからいっか」という思考になりがちです。
「大体あっている」で済ませてしまうと、その古典作品から吸収できる技術が少ししかありません。
古典作品は、見た目以上に技術が凝縮されています。信じられないぐらい凝縮されています。
「完璧に真似をするんだ」という気持ちで臨書することによって、やっと少しずつ吸収することができます。
古典臨書は独学では難しい場合が多いので、やはり指導者に指導を受けて学びの時間を短縮させながら学んだ方が、挫折する確率は低くなります。
日常生活や仕事の場面においては完璧を目指すよりかは合格点を目指すことが大事ですが、臨書は完璧を目指してみましょう。
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