今回は、「草書を覚えるときにやりがちなNGな練習法」と「じゃあどう練習すればいいのか」について書いていきます。
草書初心者の方が草書を覚える際にやりがちなNGな練習法🙅♂️というのがあります。
それは、字典(お手本)の草書を見ずに書いてしまうということです。
どういうことかというと、まずそもそも正しい練習法というのは、
字典(お手本)の草書を見ながら、それをマネして書く
ということであり、NGな練習法というのが、
字典(お手本)の草書を見ながら、それをマネして一旦別のノートに書き移して、そのノートに書いてある草書をマネて書く
です。
つまり自分の字をマネて練習するという練習法です。
おそらく一旦別のノートにまとめることで、効率良く草書を覚えてしまおうという気持ちでそういうことをやっていらっしゃると思うのですが、自分の書いた字をお手本にして書くのは、1ミリも上達しないのでやめておきましょう。
自分の字をお手本にすると、点画の角度や点画の長短など、クセのある形を何度もコピーすることになるので、「間違いを強化する練習」になってしまいます。
一旦別のノートにまとめるのでしたら、字典(お手本)の草書をハサミで切り取り、ノートにのりで貼り付ける、みたいなことをするのならOKです。
そして、自分がその草書を覚えたかどうかを確認する場合は、活字だけを見て書けるかどうかを確認しましょう。
草書が不合格(チェック)になる理由
ただし、草書を覚えたとしてもそれが草書の要件をしっかり満たしているかどうかは別問題です。
草書は、草書の要件を満たせていないと草書として認められず、不合格(チェック)が入ります。
草書の要件というのがざっくり言うと、
① 転折の処理(やわらかく)
→ 曲がるところでペンを止めず、動かし続けるイメージ。
② 点画の外側への張り出し
→線を内側に縮こまらせず、外側にふくらませたり線を長めに書くことで、草書らしい伸びやかさが出る。
③ 実線(太い線)、連綿線(細い線)が明確
→立体感と洗練さが生まれ、のっぺりとした退屈な雰囲気から脱却できる。
だいたいこの3つです。(他にもあります)
(詳しくは、私が販売している”硬筆1級第2問三体お手本+お手本の見方”のお手本の見方に草書について詳しく書いているので、そちらも参考にしてみてください。)
先日、メンバー向けの公開添削をした際に草書の講義をしたのですが、その資料を特別に公開しちゃいます👇

右側の三体は既に硬筆1級に合格されている方に書いていただいたもので、特に草書が模範的な仕上がりになっていますので、ぜひ参考になさってください。
(これぐらい書ければ安全に硬筆1級に合格できるレベルです)
草書のお手本は誰が書いたものが良いのか?
「十七帖や書譜に載っている草書をそのまま硬筆毛筆書写検定で書くと合格できますか?」
と疑問に思っている方がいらっしゃると思うのですが、書写検定の場合は、十七帖や書譜に載っている草書をそのまま書いても合格しません。
草書を練習する際、よく「十七帖や書譜を臨書すると良いよ」といわれているのですが、それは私も同意です。
しかし、それは正しい草書の筆遣いやリズムが身につくというお話であって、字形をそっくりそのままマネて書いても合格はしないです。
書写検定の場合は、現代の先生が書いた草書をお手本にすると良いと思います。
私が硬筆1級の合格を目指していたときに参考にさせていただいていた主な字典は、
・常用漢字書きかた字典 二玄社 (宮澤正明先生)
・筆ペン標準字典 (日本ペン習字協会 田中鳴舟先生)
・改訂 よく使う漢字の書体と筆順字典 日本習字普及協会 (桃花会)
・模範 漢字くずし方字典(第一法規)
です。
なので、例えばこちらの字典のお手本をコピーしてハサミで切り取り・ノートに貼り付けて、自分専用に使うと良いかなと思います。
どの草書を覚えればいいのか?については、書写検定の場合は基本的には過去出題されたものから出るのが多く、いわゆる頻出語句を中心に覚えればOKです。
頻出語句については私が販売している教材の、
・硬筆1級 第2問 楷行草の頻出語句のお手本+お手本の見方マニュアル(おまけ)
・毛筆1級 第1問 頻出語句の楷行草お手本集および草書お手本集
にそれぞれ掲載していますので、よろしければご参考ください。
私が書いた頻出語句のみのお手本も付属していますので、私の書いたお手本をマネて練習してもOKです。
本当に上達しているのか、合格に近づいているのか、練習に不安を感じる方は、月に1回公開添削企画というのも実施していますので、そちらに応募いただければ無料(もしくは月額90円)でアドバイスが可能です。
普段の練習にプラスして、さらに合格に近づけたい場合は、講義で学ぶペン字コース(月額590円)もオススメします。独学では気づけないような注意すべきポイントを中心に解説しているので、あなたの上達スピードを更に加速させることができます。
とはいうものの、上達はそもそもとても時間がかかるものなので、挫折しない方法(練習を途中でやめない方法)を何が何でも一番最優先に考えて練習を進めていくと良いかなと思います。
よろしくお願いいたします。



