人はお金を稼ぐ時に、一般的には どこかの会社に就職もしくはアルバイト・パートをして、お金を稼ぎます。
もしくは私みたいに自営業によって、お金を稼いでいます。
なぜお金を稼ぐ必要があるかというと、自分が生活をするために必要だからですよね。
ところで、なぜ働くことによってお金が稼げるのでしょうか。
自分の手元にお金が入ってくるまでの過程を、もう少し詳しく見てみましょう。
給料は、無から発生しない
意外に勘違いされがちなことがあって、給料というのは無から発生しません。
給料の原資となるものがあるから、会社は労働者に対して給料を支払うことができます。
給料の原資となるものは、消費者が会社に対して支払ったサービスの対価です。
消費者が会社に対して支払ったサービスの対価というのは、例えば、
・スーパーやデパート、コンビニ等で商品の購入代金
・携帯電話の代金、水道光熱費の代金
・散髪をしたときの代金
などです。
もちろん、会社が会社に対して支払ったサービスの対価というのも存在します。
・会社内を清掃する清掃会社に対して支払った代金
・会社内の仕事を一部 外部会社に委託したときに支払った代金
・プログラムの開発依頼を受けて、納品が完了したときの代金
などです。
前者のビジネス形態をBtoC、後者をBtoBといったりします。
BtoCやBtoB、どちらにせよ、あなた(労働者)は直接的に消費者や会社と取引・交渉はせず、必ず自分の所属している会社というものを挟み、自分の会社から指示を受けて業務を遂行するはずです。
直接的に消費者や会社と取引・交渉をしているように見える人もいますが、あれは
「◯◯会社の◯◯さん」
という肩書きでやっている以上、それは直接的ではないのです。
ここからが本題です。
自分の時間と労力は、100%対価に変換できているか?
人間という生き物は、自分が会社に対して尽くした時間や労力は、100%そのまま給料として返ってくるべきだ!!!と思いますよね。
ただ残念ながら、会社に所属している場合は、それは不可能なことなのです。
どういうことかというと、さっきの図をもう一度見てください。
消費者が支払ったサービスの対価というのは、いったん自分の会社の懐に入ります。
その後、あなた(労働者)の役職やスキル、貢献度によって適切な給料が計算され、会社から給料が支払われます。
つまり、給料の原資は、一部会社に取られてしまうので、100%そのまま自分の懐に振り込まれる不可能なことなのです。
しかしながら、そういった現実を理解した上で「私は満足しています」という人がいたら、それはそれで良いのです。
「頑張っている割には全然もらっていない、会社に搾取されている!!」という人がいたら、それが問題なのです。
※ちなみに末端の社員には理解できないようなことを経営者は色々と考えていたり調整したりしているので、経営者のことを悪くいうつもりはありません。
搾取されていると感じながら仕事を続けるとどうなるか
搾取されていると感じながら仕事をし続けるとどうなってしまうのでしょうか。
つまり、頑張った割には、期待するような対価(給料)が得られないという状態だとどうなってしまうのでしょうか。
そこで給料の替わりに得られてしまうのが、ストレスというわけです。
ここまで色々と言ってきましたが、それを体現してきたのが、過去の私というわけでした。
私は途中で色々と気づいて会社員からドロップアウトしましたが、そのまま会社員として働いていたら、大したスキルも身に付かず、自己肯定感も低い卑屈な人間になっていたことでしょう。
10年後、20年後もおそらく同じ仕事をしていて、しかもだんだん体力も気力も落ちてくるので、どこかのタイミングで精神的に参って精神疾患を引き起こす可能性すらありました。
このように、特にストレス耐性が低い人にとっては、ストレスを溜めてしまうのは本当に厄介なことです。
若いうち(10代〜20代)のうちは、体力・気力があるおかげでなんとか踏ん張れますが、30代以降は体力・気力が落ちてくるので、今よりもさらに人生の難易度が高まっていきます。
「いつか慣れて、楽になるときが来るんだ」は幻想です。
自分の適性と、限界値について
私は運動神経もなく、顔もそこまで整っているわけではないので、例えば私がジャニーズ事務所に入って嵐やSMAPを超える存在になる!!!!!
と張り切ったところで、社会の評価は残酷なものになるでしょう。
じゃあ例えばジャニーズは無理だったとしても、引っ越し作業の仕事とか、宅急便配達の仕事であれば、少しはできるかもしれませんが、長年スポーツをやってきたような体力・筋力がある方達に比べて、やはり活躍は期待できないのです。
ちなみに私は元々IT系の仕事をしていたのですが、IT系の仕事も無理です。
IT系の仕事は一つのミスが命取りになることが多いのですが、私はミスが多すぎるタイプなので、このせいでいつも精神的にヤバイ状態になっていました。
無理なのになんでやっていたんだろう?と、自分でも謎です。
話は変わりますが、私が大好きなハンターハンターという漫画に、すごく強いキャラクターのみが使うことができる能力”念”という概念があります。
この念というのは、簡単に説明すると、念能力を使うことができれば、普段の何倍もの力を発揮できたり、物を操ったり物を具現化できたりして、誰かとの戦闘を有利に進めることができる能力のことです。
この念能力は、大きく分けて6つのタイプに分類することができます。
・具現化系
・変化系
・強化系
・放出系
・操作系
・特質系
念能力というのはその人の適性に依存するのですが、例えば
「私はいろいろな物を具現化したいから、具現化系を極めたい!!」
と望んだ所で、その人に具現化系の能力の適性がなければ、威力も精度も落ちてしまうのです。
大事なのは、その人の適性にあった念能力を極めていくことが超重要です。
そして、その適性を見つけ出す方法として存在するのが、「水見式」という方法です。
(詳しくは原作を読んでください)
私がハンターハンターを例に言いたいことは、その人の適性とは少し離れている仕事であったとしても、できなくはないのですが、努力してもどこかのタイミングでそれ以上能力が伸びず、給料の伸びも頭打ちします。
逆にその人の適性にあった仕事であれば、努力すればするほど面白いぐらい伸びて、給料が青天井状態になります。
時間をかけてでも、自分にはどんな適性があるのだろうと自己分析をすることが物凄い重要だと思います。
ちなみに100%適性にあった仕事であれば、2年でプロになれるので、スタートの年齢は気にしなくて大丈夫です。
(私なんて30歳超えてから書道を生業にしているのですから。。。)
自己分析は、難しい
自己分析をしましょうと言ったところで、それが難しいんですよね。
私の場合、誰かに教えるということは好きだったり、書くということも好きだったのですが、
誰もがこれぐらい教えられて当然だと思ったし、誰もがこれぐらい書けて当然だと思っていたので、
それらが他人よりも長けているとか、強みになるぐらいのスキルと呼べるものになっているだなんて、1ミリも思ってもいませんでした。
つまり、自分では自分の能力のスゴさに気づき難いんですよね。
仕事で全然ミスしない人とかいるじゃないですか、あれって私から見れば神レベルですごい人なんですよね。
でも、当の本人は 「ミスしなくて当然だ」 と思っていたりして、それが強みであることに気付いていなかったりするんですよね。
自分にとっての当たり前なことが、他人にとってはスゴイことだったりしますので、いろんな人から「私のスゴイところってどんなところ?」と聞いてみるのも良いでしょう。
意外に「え、そんなところが!?!?」という回答が得られると思います。
そのほか自己分析のヒントとして、幼少期に続けていたものとか考えていたものとかが、自分にあっているものだったりします。
幼少期の頃は、イヤなことは徹底的にやりたくないし、好きなことは全力でやり尽くしたいワガママな年頃じゃないですか。
私は色々と自己分析した結果”教えるスキル”と”書くスキル”というのはそれなりに長けていることに気付くことができたので、そっちの道に活路を見出して、今では書道教室という自分の天職を見つけることができています。
何かの参考になると幸いです。