例えば、私は余白に対して、侘び寂びを感じます。
「有る」を引き立てるためには「無い」が必要だと思っています。
正確には、「無いが有る」であり、本当の「無い」は、半紙の外側の世界です。

日本人は、無いことに対して美しさを感じられるようになっているのかはわかりませんが、
有る(黒)と無い(白)とがキレイに調和すると、それはとても美しいメロディーを聴いてるかのごとく、人間は心地よい気分になります。

有る(黒)と無い(白)がどっちかに偏っていたりするのは私的にはNGです。
有る(黒)に偏って無い(白)が少なければ、不協和音を聴いているかのごとく不快な気持ちになりますし、
無い(白)に偏って有る(黒)が少なければ、なんだか貧弱で物足りない気分になります。
たとえば字を連綿しすぎると、よく「うるさい」と言われたりしますが、それはつまり不協和音を視覚的に感じているということです。
上級者になればなるほど、視覚的なうるささというのがわかってくると思います。


