硬筆・毛筆書写技能検定の1級に何回も落ちてしまう人というのは、本当に自分が”基本的なことができているか”を、確認された方が良いと思います。
1級は、基本的なことができていればしっかり合格する難易度です。
「えっ難しいことが出来ないとダメなんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、そうではないのです。
基本的なことができていれば、難しいことが出来なくても合格できます。
例えば、
・行の中心線を通すように書きましょう
・紙面に対してバランスよく配置しましょう
・漢字は大きめに、ひらがなは小さめに
・楷書の書きぶりで指定されているときは楷書で、行書の書きぶりを指定されているときは行書で書きましょう
とか。
これらって、初学者が最初に習う内容だと思うんです。
つまり、基本的な内容なんですよね。
じゃあ、1級受験者の方で、これらのお約束をしっかり守れていますか、って話なんです。
守れているようで守れていない
私も過去、そうだったんですが(今も若干そうですが)、基本的なことを守れたつもりになってるだけなんですよね。
もしくは、「ちょっとくらい守れてなくても、難しいことができているから合格なはずだよね」みたいに採点に甘えちゃう考え方を持ちがちです。
基本的なことが守れていない人ほど、やたら崩しが進んだ行書を書きまくったり、ここぞとばかりにひらがなの連綿を多用したりしている印象があります。
残念ながら基本がしっかり守れているかどうかをチェックしているので、基本が守れておらず応用をお披露目したところで、不合格になります。
(書写検定の手引きと問題集の中に、「かえって高度な技術は期待していません」みたいな文言がしっかり書いてあるんですけどね。)
つまり、そこは絶対に外せない技術ということ
1級に合格すると、硬筆・毛筆の指導者として適格であるというお墨付きを検定協会からいただけます。
実際に人に教える・教えないは別にして、人に教えられるぐらいの技術を持つためには、そういった基本的なことというのは外せない技術、ということになりますよね。
難しいことを覚えているか?というよりかは、実務で絶対に必要となる知識をしっかり覚えているか?
おそらく、難易度が高い系の検定試験って、こういうのが殆どだと思います。
当てはまっている人は、自分の練習法や、検定試験に対する意識を変えてみると良いでしょう。
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