硬筆書写検定1級の練習メニューの考え方

私も受験生時代、

「どんな練習をすれば、合格できるんだろう」

とても悩みました。

さんざん悩み尽くしまして、結局のところ

“本番にちゃんと書けなければ、意味がない”

という結論にいたりました。

“本番にちゃんと書ける状態”

とは、

A.枠に対しての配置(=布置)が上手にできる

B.ひらがな、カタカナ、漢字が上手に書ける

AとBの2つが、ちゃんとできる状態です。

私はこれをゴール(つまり1級合格)としました。

【Aの練習方法】

検定協会から購入した練習用紙を使いました。

実際に枠の中にひらがな、カタカナ、漢字を書き、

字の大きさ、左右上下の余白、字間隔、行間隔が整うよう目指しました。

【Bの練習方法】

ひらがな、カタカナはともかく、常用漢字すべてを練習するのは、気が遠くなってしまったので、以前紹介した赤い硬筆書写テキストに掲載されている漢字のみを練習しました。

例えば、赤テキスト楷書編に掲載されている漢字は、第2問の三体、第4問の横書きの枠の中に書いて練習しました。

行書編は、第2問の三体、第3問の縦書き、第5問の自由作品の枠の中ですね。

楷書・行書はこれだけでは不安だったので、硬筆書写技能検定の手びきと問題集に掲載されている部首も単体で練習しました。

草書は、以前紹介した頻出草書を、第2問の枠の中に書いて練習しました。

【こんな感じで練習してました】

1級合格前、おそらく2019年の夏〜秋頃に書いたものです。

(字粒の大きさの練習、配置の練習、草書の練習)

俗に言う「お手本をよく見る」とは、新しい発見があることです。

新しい発見なき場合、それはお手本をよく見れていないという目安になります。

とにかく新しい発見があった場合、それをメモしておきます。

そのメモした内容は、必ず表現できるようにします。

(字粒、配置、楷書の練習)

(部首別 キレイに見える書き方の発見)
(部首別 キレイに見える書き方の発見)

あと、定期的に自己分析してました。

自分は何が下手なのか、どうすればいいのか、など。

【重要なのは・・・】

・ゴールから逆算して、練習メニューを組み立てる

・人に教える際に感覚ではなく理論的に教えられるような覚え方をする

・“基本的なこと“ほど、覚え直す。
(私は最初、「基本的なことなんてもう出来ている」とバカにしていましたが、全然できていませんでした)

それと、私も受験生時代、先生から色々と指導をいただいたのですが、

「一度先生から指摘された箇所は、絶対に同じ指摘をさせない」

という覚悟で取り組んでいました。
(実際は、やはり何個か同じ指摘をされてしまうのですが。。。でも、この何度もミスしてしまうところが、つまり自分の弱点です)

【私の場合・・・】

2019年当時は、すでに教室を開いていましたが生徒さんはほとんどいなかったので、時間のほとんどを検定試験の対策に費やすことができました。長い時だと、朝8時に勉強を始めて、昼2時間はさみ、夜10時までひたすら書き続ける、という生活を繰り返していました。さすがに1時間おきに10分程度休憩をはさみましたが・・・・。

という、常人ではあまり真似できないようなぶっとんだ毎日を送っていたので、短期間で上達し、合格できたのだと思います。

たしか2019年4月ごろからこの生活を始めて、11月上旬までやってました。

今考えると、恐ろしいですね。

難関大学を受験しようとしている受験生みたいな感じでした。

さすがにこれは真似できないと思いますので、頑張れる範囲で、ゴールを意識した練習をされていればよろしいかと思います。

草加市のひすい書道教室