字典に載っている字形は、完全に信用しないほうが良いです。
人が書いたものなので、間違っていることもあります。
ですので私が検定試験の勉強をしていたときは、草書に関しては字典10冊くらい駆使してひとつひとつ草書の字形をチェックしていきながら、勉強していました。
一番信用できるのは角川の書道字典です。
ただし角川の書道辞典に載っていたからといって、すぐに信用してはいけません。
例えば草書の形を選ぶときは、その形でどれだけの人が書いてきたか、という視点で判断しましょう。
基本的には、たくさんの人が書いてきた字形を選ぶべきで、誰か1人しか書いていないのは採用すべきではないです。
とはいうものの、そもそもその字自体がレアな字の場合、誰か1人しか書いてないということがあるので、その場合はその形を書くしかないです。
最近、書道辞典アプリのようなものが出てきました。
この書道辞典アプリから字を選ぶときも、「たくさんの人が書いてきた字形を選ぶ、レアな字形は避ける」という考え方は同じです。
書写検定の審査員の人たちも、以上のような考え方を持っています。
ですので、あまりレアな字形で書くのではなく、よく見る形で書くことが審査員に対して好印象です。