今思い返せば、ちゃんと効率よく、たくさん勉強すればペン字もしくは書道の師範はすぐに取得できるなぁと思いました。

「師範になるためには10年、20年かかるのよ!」
と、いうのは所属している団体によって、昇段テストの頻度が少ないから(1年に1回しかない等)です。
あと、週に1回・1時間~2時間程度の学習、受け身のスタイル、ということであれば、それくらいの期間で師範になれるのが妥当かな、という印象です。
しかも、その団体の中でしか通じない師範免許であり、「お手本がなければ自分でお手本が書けない」ような師範です。
目指すなら公的な資格である硬筆・毛筆書写技能検定の1級(指導者クラス)の合格を目指しましょう。
この試験は、
・履歴書の”資格欄”に記入できる(漢検や英検と同じ権威性を持ちます)
・課題の文章を活字で渡され、それをお手本なしで自運で書きあげなければならない。
・年に3回の受験チャンス。
・いきなり1級クラス(指導者クラス)を受験しても良い。
・忖度なし、下手な人は落ち、上手な人は合格するというシンプルな完全実力勝負。
・書写のルールに則っていれば、書風は自由。
どうですか。
6級、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級と8段階の級に分けられており、
6級が小学校低学年を想定、1級が指導者クラスを想定しています。
一般の大人であれば最低でも4級から受験をスタートして、2級まで合格すれば、人から「上手いね!」と言われるレベルになれます。
準1級以上は、将来指導者を目指す人向けの級であり、難易度高めです。
3級~2級は、難易度の差があまりないのですが、2級~1級は信じられないぐらい難易度に差があります。
ですので、準1級という級が設けられた経緯があるのですが、2級~準1級ですら、ハードルが高すぎます。
さらに”準”準1級みたいなクラスがあっても良いように思えるくらい。
ということで、硬筆・毛筆書写技能検定の1級に合格することができれば、指導者として最低限のレベルを持っていると考えてよいでしょう。
たった1500時間勉強すればよい
硬筆or毛筆の1級に合格するためには、2級クラスの実力を持っている人間であれば、大体1500時間程度勉強すれば合格できます。
この1500時間という数字は、私が実際に2級合格から1級合格まで必要だった時間です。
弁護士の資格取得に必要な時間が10000時間~15000時間といわれていますので、それに比べるとたかが10%程度です。
合格率10%と難易度が高い1級ですが、ちゃんと勉強すれば、誰でも合格できるような絶妙な難易度となっています。
正しい努力をしていれば、必ず合格できる系の難易度。
しかも、硬筆or毛筆どちらかの1級に合格すれば、もう片方の残りも、大体1000時間も勉強すれば取れちゃいます。
片方の知識が、もう片方の知識とかぶるところがあるので、勉強時間が多少少なくて済みます。
(私は硬筆1級に合格してから、毛筆1級を受験)
例えば、1日10時間を30日繰り返せば300時間。
月間300時間の勉強を5か月繰り返せば、もう1500時間達成です。
ただし、完全独学は効率が悪いので、ちゃんと指導者のもとで指導を受けましょう。
これは、そういった指導をちゃんと受けている前提のお話です。
指導者から指導を受ける場合は、週に1回程度で十分でしょう。
指導者から指導を受けることのメリットや必要性は、【必要なのはやる気だけ】専門学校や先生の利用の仕方について で触れていますので、ご参考ください

長時間勉強することが分かっている場合、
1時間勉強したら5分~10分休憩すると良いでしょう。
お昼ご飯は、美味しい物を食べましょう。
まとめ
本気で1級に合格したい、自分の人生を変えたい、と思っている人は1500時間という時間をぜひ惜しまないでください。
毎日「自分は必ず合格するんだ」と念じていれば、かならず合格できます。
高すぎるハードルも、越えてしまえば「なんだ、実際はそんな高くなかったじゃないか」となります。
今後も このブログで、 書写技能検定に合格するためのノウハウを公開していきますので、要チェックです。
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