あんなに頑張ったのに不合格だったということにしばらく絶望した私は、自分の勉強の進め方がそもそもおかしいんじゃないかと疑ってみました。
硬筆書写検定1級の1回目の受験のときのお話です。
草書もしっかり覚えたし、試験のときも草書はしっかり書けていたはずだし、字形もそれなりに書けていたはずだし、どこが悪いのか皆目見当がつきません。なぜ?×1000回くらい。
もうこれ、そもそも私の書写検定に対する認識の仕方がおかしいんじゃないかと、それぐらいしか疑うところがありませんでした。
なので、硬筆書写検定の手引きと問題集(現:硬筆書写検定の公式テキスト)を、とにかく熟読しました。
審査員は受験者に対してどんなことを求めているのか、どんな答案を期待しているのか、どんなことを嫌うのか。
大げさではなく、常にそれをカバンの中に携帯して、ちょっとした隙間時間にも何度も何度も同じ箇所を繰り返し読んで、頭の中でそれが少し暗唱できてしまうくらいとにかく読み込みました。
そうすると、勉強の方向性がなんとなくわかってきました。
ゴール(合格)をイメージしてそこから逆算して、そこに到達するためには何が必要なのかがなんとなくわかってきました。
とにかく自分が取り組んでいることをひたすら信じ続けて、自分が指導者証を受け取る瞬間を具体的にイメージして勉強に取り組んでいました。
結果、合格したわけですが、私の一連の行動を一言で表現するなら「郷に入っては郷に従え」かなと思いました。
書写検定には書写検定が求めているルールといいますか、世界があります。
それを理解せず、何ならその世界観に染まることに抵抗していたら絶対に合格することができません。
あなたが書写検定の世界を積極的に理解して、その世界に馴染もうとしなければダメです。
あなたはどれだけ書写検定が求めていることを理解していますか。
そこをすっ飛ばして、自分にとって都合の良い合格などあり得ないです。
ひとつひとつ丁寧に、「どこの理解が足りなかったかな」と確認したほうが良いです。
たった1ミリの誤差、たった1度の誤差が妥協できず、それを気にして修正したがるプロの世界はとても厳しい世界ですが、それをするのが当たり前になるぐらいの気持ちにならないと、1級合格は難しいんじゃないかなと思います。



