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良い筆と出会うためには、良い人と出会うくらい難しい

よく「筆は何がオススメですか?」と聞かれたりしますが、結論から言うと「私も良い筆が知りたい」という気持ちです。

とりあえず、現時点で良いと思っている暫定的な筆をいつもオススメしていますが、

極端な話、今日良いと思った筆が、明日良いと思わなくなる可能性があります。

常に筆を研究している

そもそもお金が無く貧乏なので、研究といえるほど研究はできていないのですが、筆を常に研究しています。

・こういう材質だとこういう線が表現できる
・こういう材質は初心者or上級者に向いている
・こういう材質だと、行書・草書を書くのに向いている

など。

ですので、「筆は何がオススメですか?」と聞かれたら、「自分で良いと思う筆をぜひ見つけてみてください」と答えたいのが本音なのです。

「うわ~この筆、自分には合わない・・・・」

と思うことがあるでしょうが、失敗を糧に、じゃあ次はこういう材質の筆を選ぼう、と前に進めば良いだけの話です。

良い筆は、尖・斉・円・健

良い筆は、尖(せん)・斉(せい)・円(えん)・健(けん)の四徳が揃っていると良いといわれています。

尖:穂の先端が尖って、まとまりがよいこと
斉:穂の全体がよくまとまっていること
円:穂が円錐形になっていること
健:毛の弾力があり、スムーズに筆を運べること

筆に使われる毛というのは、

・馬
・山羊
・鼬(いたち)
・コリンスキー
・ネコ
・タヌキ

などの動物の毛がよく使われています。

筆の特性というのは、これらの動物の毛によって変わってきます。

例えば硬い毛(馬)であれば楷書向き、

柔らかい毛(山羊)であれば行書・草書向きなど。

硬い・柔らかいをMIXさせたのが兼亳筆(けんごうひつ)と呼ばれるものです。

子どもが使う筆は、ほとんど兼亳筆(馬と山羊の混合)です。

完璧は筆は存在しないかもしれない

残念なことに、自分を満たしてくれるような完璧は筆はこの世の中に存在しないかもしれません。

いや、時間をかければあるかもしれませんが、普通の人にそこまで時間と体力があるかといわれたら無いですよね。

つまり、探し出せないものというのは実質存在しないということになります。
(私はこのように考える派)

その筆の特性を十分に発揮させてあげる

完璧な筆が存在しないなら、その筆の持ち味をしっかり出して上げればいいと思います。

そのためには、自分の技術を洗練させる必要がありますね。

その筆を良い筆と思えないのは、もしかしたら自分の鍛錬が足りないからかもしれません。

それか、その筆と相性が悪いのかもしれません。

柔らかい筆が好きな人もいれば、硬めの筆が好きな人だっているでしょう。

まずは自分の好みの筆を、とにかく研究すれば良いと思います。

筆と人間は同じなのか

おもしろいことに、筆と人間ってけっこう似てる気がします。

自分にとっての完璧な筆が存在しないように、完璧な人間も存在しません。

いや、完璧な人間は存在するかもしれませんが、探すための時間と体力が限られているので、実質存在しないのと同じです。

物腰やわらかい人もいれば、なんだかトゲトゲした人もいますよね。

筆を無理やり支配すると良い線が表現できないのと同じように、他人を無理やり支配したところで良い結果が返ってきません。

筆の特性を最大限発揮させてあげようとすると、良い線が表現できます。

他人の持ち味を最大限発揮させてあげようとすると・・・・・?

良い筆と出会うためには、鍛錬を忘れない

まとめると、良い筆と出会うためには、日々の鍛錬を忘れてはいけないということです。

特に古典の臨書ですよね。

いつか「カチっとはまる」ときがくるでしょう。

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