令和5年度第2回硬筆毛筆書写技能検定試験において、セカンドオピニオンコースを受講されている当教室の生徒さん3名が、硬筆1級、毛筆1級に合格しました!おめでとうございます!
一人目の方 毛筆1級 合格
こちらの生徒さんは、毛筆1級に合格した生徒さんのご紹介で、2022年8月頃にご入会された生徒さんです。
すでに硬筆1級は合格されている状態での、毛筆1級への挑戦でした。
ご入会いただいた当初から、すでに毛筆慣れされている印象があり、なんならもう少しで合格では!?という、お上手な状態でした。
しかしながら、
・出題されるお題によって、不安定な仕上がりになってしまう
・古典臨書に苦手意識
・自由作品(漢字5文字)の魅せ方
この3点が、毛筆1級合格に向けての懸念点ではありました。
ですので、とにかく仕上がりを安定させること、古典臨書慣れすること、自由作品の魅せ方を理解すること、これらを中心にレッスンを続けてまいりました。
実は2022年10月ごろの書写能力診断テストで542点をとられていたので、けっこう早く合格するんじゃないかな・・・?
と当初は思っていましたが、やはり毛筆1級、壁が高い!!!
2022年11月、2023年1月、2023年6月、すべて不合格。
そして2023年11月、ついに合格をされました!!
ご入会から約1年4ヶ月、レッスン回数約30回ほどです👇
「途中で挫折させてしまわないだろうか・・・?」と少し心配でしたが、不合格になってもご本人は積極的に、勉強方法や書に対しての考え方を質問いただきました。精神的に落ち込んでいらっしゃるはずなのにそれでも合格に向けて、客観的に自分を分析されて、合格に向けて前へ前へと力強く進んでおられたのが印象に残っています。
「次回の試験は北魏楷書がでるかもしれないので、北魏楷書をたくさん臨書しています」と、試験前に語られていましたが、2023年11月の毛筆1級の古典臨書問題は北魏楷書が出題されまして、これもご本人が試験の傾向をちゃんと研究された結果の的中で、驚きました。
合格に向けての様々な取り組みや姿勢を、受け身で進めていくのではなく、しっかりとご自分が主体となって進めた結果、合格をされたのだと思います。
合格に至るまでの過程で得た様々な知識や経験は、しっかりと自分の”核”に深く刻み込まれており、それは自分自身の書の人生を豊かにするだけでなく、誰かの書の人生すらも豊かにするものだと思います。
一夜漬けで得た知識や、痛みを伴わない経験というのは、全くもって”Easy Come, Easy Go”であり、それは何の価値もない虚無のもので、まやかしであります。
正しく美しい字というのは、結局のところ、苦しみを積み重ねてたどり着くものです。
華やかでキラキラしたことを積み重ねればたどり着くものではありません。
泥臭さの先に美しさがあります。
苦難の道を乗り越えた先にあるものは、以前よりも力強く生きることができる自分に出会うことができます。
こちらの生徒さんは既に教室を開いていらっしゃるので、更に素晴らしい先生に進化されたと思います。
このたびは本当におめでとうございます。
二人目の方 硬筆1級 合格
こちらの生徒さんは、2022年10月ごろにご入会された生徒さんです。私の教室にいらっしゃった時点で、やはり既にお上手でしたが、なんと、その時点で既に硬筆1級は5回も不合格になっているとのことでした。
それでも、全体的に線質は非常にセンスの良さを感じました。
しかし、行書と草書はぱっと見の印象で、「無闇やたらに崩してごまかしているな」「ひらがなが安定してないな」という印象があり、ご本人の中で恐らく崩し方やひらがなの形が曖昧で、「これでいいのかなぁ」という感じで書いている、そんな印象を字から受けました。
一方で楷書体はよく書けていましたので、あとはその骨をベースに崩し方を覚えていく感じで合格できるかも、と思いました。
そのほか、自由作品や掲示文の全体構成(字粒、余白の取り方など)も徹底的に指導しました。
ご入会後、2022年11月、2023年1月、2023年6月の試験を受験しましたが、すべて不合格。
これで通算8回の不合格となってしまいました。
普段のレッスンで見させていただく作品は、実力的には合格レベルに達している物であり、「あとは何が足りないんだろう・・・・?」と、頭を悩ませましたが、そこでご本人なりにたどり着いた結論が、「試験中、緊張しすぎが原因かもしれない」とのことでした。
思い返してみれば、今までの試験、すべて緊張して手が震えてしまって思うように書けなかったとのことでした。
なので、11月の試験を受験するまでの数ヶ月間、毎晩夜寝る前に、「自分は大丈夫、自分はいける、絶対大丈夫」「試験当日は楽しむ」と自己暗示をかけて、絶対にマイナスなことは考えなかったようで、その結果試験1週間前になったら、「むしろ早く試験を受けたい!!!楽しみすぎる!!!」となって、試験当日は全く手が震えず、試験終了後、全て出し切れて放心状態になった、という感想をおっしゃっていました。
(さすがに速書きは少し震えたようです)
試験に向けて、そういった精神状態に自分をもっていけたというのが本当に驚きです。
本当におめでとうございます!!
メールにもあるとおり、引き続きレッスンを行っていて、現在は毛筆2級の合格に向けて取り組んでおられます。
三人目の方 硬筆1級 合格
こちらの生徒さんは2022年10月頃にご入会された生徒さんです。
こちらの生徒さんは、まずは硬筆準1級の合格から目指された生徒さんでした。
さっそく2022年11月の硬筆準1級に向けて取り組み始めましたが、準備ができるのは約1ヶ月ほど。。。
ご本人的には、「まずは理論合格を目指します😀」とのことでスタートしました。
10月の書写能力診断テストも、515点が合格点に対して、510点未満という状況でした。
やっぱり11月は理論合格かな〜と思いましたが、試験の日ギリギリまでご本人から積極的にラインでご質問いただけましたので、こちらもできる限りのアドバイスをしていきました。
私的に驚いたのが、質問の質が非常に高い!!
普通なら疑問に思わない箇所を疑う力といいますか、ちょっとした違和感に気づく力といいますか、そういった力に長けていた感じがありました。
お話を聞いていると、本当に毎日努力をされていたそうです!
そしてなんと11月の試験であっさり硬筆準1級に合格をされてしまいました😲
(記事のお一人目の方)
準1級の結果待ちの間に、1級の書写能力診断テストも受けられたようで、535点が合格点に対して、535点未満ではあったものの、「え、この短期間で!?」とびっくりするような点数でした。
さて、今度こそ硬筆1級は「3年くらいで合格できたら嬉しいです☺️」とのことでした。
一応試験は受けていくということで、さっそく6月の試験に照準をあわせて、レッスンを進めていきました。
相変わらずの素晴らしい質問の数々、結局、5月の書写能力診断テストで535点を余裕で超える点数をとられました😲
6月の試験は残念ながら不合格になってしまいまして、そして夏頃から少し状況が忙しくなってしまったようで、それからしばらく連絡はとっていなかったのですが、なんと11月の試験を受験されていたようで、見事硬筆1級に合格してしまいました!
当初3年で合格を目標にされていたのに、1年弱で合格!
いやすごいですよね、大変努力されたのだと思います。本当におめでとうございます。
そのほか、毛筆1級 第1問 頻出語句の楷行草お手本集および草書お手本集をご購入されて、毛筆1級に一発合格された方からも合格報告をいただきましたので、ご紹介いたします👇
教材を購入いただき、合格された方からの合格報告もおまちしております。