教えるプロが執筆した、美文字の教科書

東京書作展、見てきました

先日の第47回東京書作展、見てきました。

私の作品はこんな感じでした。

無道人之短 無説己之長 施人慎勿念 受施慎勿忘世誉不足慕 唯仁為紀綱 隠心而後動 謗議庸何傷
無使名過実 守愚聖所臧 在涅貴不緇 曖曖内含光
柔弱生之徒 老氏誡剛強 行行鄙夫志 悠悠故難量
慎言節飲食 知足勝不祥 行之苟有恒 久久自芬芳

宿墨調の固形墨で書いてみました。
紙は紅星牌で書きたかったのですが、信じられないぐらい高額なので、綺雲箋という安い紙で書きました。
筆は羊毛(特にやわらかい毛)で、長鋒です。腰の強さがほとんどありません。

100文字を70×205の紙に収めます。
簡単に収まりそうな感じがするのですが、意外に作品っぽく仕上げるのは難しいです。
字粒の大小、文字の表情、行間、潤滑など、すべてが単調にならぬよう細心の注意を払いながら書き進めていく必要があります。

と、偉そうに講釈を垂れていますが、芸術書道というのは本当に難しく、いまだに私もよくわかりません。特に細い線を書くとき、どうしても硬くなってしまいます。

いわゆる正しく美しい字(書写っぽい字)の練習をすると、芸術書道をするときに文字の表情が強ばってしまったり、反対に芸術書道ばかりやっていると、書写っぽい字を書くときの骨格を忘れてしまったり、とにかく脳みそがバグりそうな感じが常にしています。

とはいうものの、芸術書道は書いていて楽しいので、これからも長く続けていくつもりです。

よろしくお願いいたします。