ひすい書道教室も開室して1年が経ちました。
主に児童(子ども)向けで運営をしていて、今では10人を超える生徒さんに恵まれています。
当たり前ですが、子どもへの指導は大人へ指導するのとは全然違いました。
そこで、子どもへの指導通じて気づいたこと・感じたことをまとめていきたいと思います。
1.良いこと・悪いことの区別がついていない
一番はここだと思います。
例えば、レッスン中は「静かにする」というのが当たり前ですが、たいてい子どもは静かにできません。
どうして静かにできないか?それは、理由が2つあると思っています。
・静かにするということがどういうことなのか、そもそも知らない
・静かにしないことでどういう迷惑が発生するのか、わかっていない
なので、相手を困らせたいがために「静かにしない」のではないのです。(と、思いたい)
ここで必要な教育は、「授業中は静かにして、やるべき課題に集中する」です。
ですので、そうなるように子どもに伝えます。
そうすると、とても静かにしてくれます。
このとき、伝え方もとても重要で、決して汚い言葉は使わないようしています。
「うるせぇ!」「わかってんのか!?」みたいな、喧嘩腰の口調は子どもに伝染してしまうので、使ってはダメです。
(汚い言葉は、汚い人格形成につながると思ってます)
なので、いわゆる普通の言葉で伝えます。
「次、うるさくしたら怒るからね」
「それはやめてね」
などなど。
文章にするととてもマイルドな言い方ですが、私は”相手の目を真っすぐ見て、ゆっくりと冷淡に”伝えて、伝え終わった後も数秒相手のことを見続けて余韻を残します。
こうすると、効果てきめんです。
無条件に愛情を注がれるべき子どもにとって、こういった”冷たい対応”というのは、かなり効果があります。
(やりすぎ注意ですよ)
と、”悪いことををした場合の対応”を書きましたが、それと同じぐらい重要なことが”良いことをした場合の対応”です。
良いことをした場合は、めちゃくちゃ褒めてあげましょう。
「良いね!」
「すばらしい!」
「よく見えてるね!」
「大人が書いたみたい」
「よく頑張ったね!」
などなど。
良いことを褒める、悪いことを注意する、このバランスはとても重要で、どちらも欠けてはいけないものだと感じました。
2.大人の「普通」は、子どもの「普通」ではない
「大人であれば簡単に伝わるのに~!!」と思ったことが、指導中に何度あったことか。
例えば、
・”右、左”の概念
・”縦(たて)、横(よこ)”の概念
・”間隔、等間隔”の概念
・”三角形”など図形の概念
・”空間”という概念
などなど。
大人だったらそういったことはすっ飛ばして、スムーズに指導ができるのですが、子どもの場合はそういった言葉の概念を少し説明してから、指導をする必要があります。
「だから子どもは面倒くさい」ということを言いたいのではなく、「大人の普通は子どもにとっての普通じゃないんだ」という違いに気づくことができたので、また一つ視野が増えたことを喜んでいます。
3.注意したあとも後腐れがない
いや~これは本当に助かりますよね。子ども限定の特権というか。
がっつり注意して仲が一時的に険悪になっても、翌週になればまたいつものように楽しく通ってくれるんですよね。
もしこれが大人を注意した場合だったら・・・・?ずっと険悪なムードのまま、続いていくでしょう。
良い意味でも悪い意味でも、忘れてくれるから助かりますよね。
忘れてる、というか、注意された内容をしっかり反省して消化してくれてるんですよね。
(また悪いところが出てきたら、また注意するだけです、それの繰り返し)
ということで、子どもに習字を教えてきた上で、気づいたこと3選でした。
他にもっとあるような気がするのですが、パッと思いついた3選を書いてみました。
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