特に独学で書道やペン習字を学んでいる方は、現状の自分に満足してしまいやすいです。
「お手本とほとんど変わらないように書けている!うまい!」
そのように勘違いしてしまいがちです。
ところで、人間の顔のパーツは、
・眉毛が2つ
・目が2つ
・鼻が1つ
・口が1つ
・耳が2つ
で成り立っていて、これらが揃えば標準の人間の顔となります。
でも、パーツはほとんど同じ形をしているのに、どうして人間の顔は人によって全然違ってくるのでしょうか。
不思議ですよね。
でも、本当に微妙な違いで、人間な顔は大きく変わってきます。
実は、漢字やひらがなもこれと同じことが言えます。
お手本と少し違うだけで、だいぶ違ってきます。
そして、初心者の方はそこまで細かくパーツを見れないので、この事実に気づけないのです。
(上級者の方がみたら一瞬で「具体的にどこが違和感なのか」を感じ取ることができます)
微妙な違いに気づくということが、上達に必要なことです。
微妙な違いに気づくためには、現状に満足せずに、自分が書いたものを「お手本と違う」と否定し続けないといけません。
「お手本をよく見る」とは、この微妙な違いに気づくということでもありますね。
自分を否定することは結構メンタルにダメージが蓄積されていって、否定し過ぎるのはよくないので、お気を付けください。
私が人を指導するときは、やんわりと否定しますので、あまりダメージを負うことなく上達することができると思います。
上達のためには”自分を否定し続ける”でした。
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