上手な字が書けるようになるために、お手本を見て練習をすることはとても有効な方法です。
しかし、お手本を真似して練習しているだけでは、実は成長のスピードがゆるやかにしか成長しません。
「お手本をしっかりよく見て練習しているのに、普段書く字がなんだかいつまでたっても上達しない・・・。」
理由1. お手本依存症になってしまう
「お手本がないと不安。お手本がない状態では書きたくない」
これがお手本依存症です。
「お手本がある状態ならある程度上手に書ける」
ようになると、
「お手本を見ながら書いた字が自分の字だ」
と勘違いし、 お手本なしの普段の字とのギャップに耐えられなくなってしまいます。
お手本依存症を発症する前に、お手本なしでの練習(=背臨:はいりん)も忘れずに行っていきましょう
理由2: お手本から学ぶだけでは、成長のスピードが遅い
お手本から学ぶだけでなく、同時にパーツ別(部首別)に覚えることをオススメします。
お手本を見ての練習はたくさんの人がしていますが、
この練習ができていない人がとても多いように思います。
漢字はパーツの集合体なので、
パーツ別(部首別)に正確に字形をとらえられるようになれれば、
それをただ組み合わせるだけで綺麗な漢字を書くことが出来ます。
お手本以外の漢字を書く時も、この練習法は有効です。
何万文字もある漢字全ての字形を覚えていたら、とても時間がかかりすぎてしまいます。
理由3. 字形の研究癖がつかない
今学んでいるお手本は、書道団体特有の書風ではありますが、絶対的な「美」の正解ではありません。
書道団体の数だけ、その書風があります。
(たとえば背勢、向勢、直勢など)
ぜひ他の団体の書風も学んでみてください。
横線の引き方ひとつをとっても、微妙に違かったりします。
その”違い”を楽しみましょう。
その刺激は、かならずあなたの成長につながります。
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