”おかしい”と思ったことに対して、指摘をする力

昔の話ですが、引っ越しに伴い、部屋の退去の立ち合いを業者の方と行ったときの話です。

設備が正常に稼働するかどうか、どこか破損個所がないかどうか、を一通り確認する作業です。

設備は丁寧に使っていたので問題なかったのですが、クロス(壁紙)の汚れが若干目立ちました。

このクロス汚れは完全に自分の責任であると自分で認識していましたので、クロス張替えや清掃の料金は請求されても仕方がないと思っていました。

さて、クロスの復旧にかかる費用を業者の方に計算いただき、見積金額が算出されました。

その金額、なんと50,000円弱という金額。

1ルームで30平米にも満たないうえに、クロスを意図的に汚した部分なんてせいぜい5平米程度。

自分の頭の中では10,000円は下回るだろうと予測していたのに、恐ろしい請求金額。

私の見た目は、まだまだあどけない大学生のような風貌ですので、相手が舐めてかかってきたのかもしれません。

「そんな高いんですか?」

という指摘をしてしまうと、よくわからない屁理屈で言いくるめられてしまうことが予想できましたので、そういう曖昧な指摘ではなく、

「50,000円弱の金額の計算式を教えてください」

から入ります。

約45平米 × クロス単価 + クロス清掃料金 = 50,000円弱

ということらしいです。

さて、次に約45平米はどこのクロスのことを指すのか?

と、説明を求めてみました。

そうすると、

「大体ここらへんで~」とか、
「ここは清掃できるので~」とか、

色々と教えてくれました。

「この汚れは清掃できるのに、この汚れは清掃できずに張替えなんですか?同じような汚れに見えるんですが」

と、指摘してみると、

「わかりました!ここは張替えじゃなくて清掃でいきましょう」

と、半ば「めんどうくせぇ客だな、安くすりゃいいんだろ」という態度がなんとなく伝わってきました。

さて、これの繰り返しで、結局、50,000円弱だったものを7000円くらいまで金額を落としました

大体40,000円程度、費用を削減させることができました。

つまり、「嘘をつくな」ということ

別に、色々と難癖をつけて、費用を際限なく削ろうとは思っておらず、”過剰に請求されているものを正当な請求に正す”ことをしただけです。

正当な請求であれば、全く問題ありません。払うべきものはしっかりと払わなければなりません。

しかし、相手の落ち度に付け込んで、ちょっと請求を多めにプラスアルファしてやろうという魂胆が見える行為をすることは、言語道断です。

もう本当に、すぐバレる嘘をつかないでくださいと声を大にして言いたい。

嘘をつかれている側も、
「この程度のしょぼい嘘で騙せると思われているのか」
と虚しい気持ちになります。。。

泣き寝入りをしないために、”指摘する力”=”正しくないものを正せる力”

そうは言うものの、明らかに相手の嘘だとわかっているのに、指摘できない・追及できないのが日本人です。

日本人はやっぱり優しいのです。

「業者が言っているのだから・・・」

「指摘したら相手に悪いのでは・・・」

和を大事にする日本人にとって、そのように思うのは当然です。

しかし、優しいだけだと、悪い人たちの食い物にされてしまいます。

自分の権利を守るために、悪い人たちと戦う勇気も持たなければなりません。

戦うといっても、殴る蹴るの物理的な方法でもなく、一方的にお前が悪い!と、口撃するのではなく、

 「その行為は本当に正しい行為なのか」

 「その金額は本当に正しい金額なのか」

 「なぜそうなるのか?なぜダメなのか?」

と、説明を求めてみましょう。

筋が通っていない悪いことというのは、説明を求められると、しどろもどろ、支離滅裂になります。

それでも、どんどん説明を求めればよいのです。

そうすることで、正しいものへと近づくことができます。

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