硬筆書写技能検定準1級以上から、第5問は自由作品が出題されます。
・現代詩
・漢詩
・かな
この3つから自分が最も得意とするものを選択し、解答します。
広い余白の中に、鉛筆で枠を書き、書き上げた枠の中に作品を書きます。
初心者ほどなぜか「かな」を選びがち
私もそうだったんですが、なぜか初心者ほど「かな」を選択しちゃうんですよね。
結論から言うと「かな」が一番難しい(合格率が低い)ので、初心者は避けたほうが良いです。
変体がな、ひらがな両方を適度に駆使して、散らし書き形式で仕上げます。
線の抑揚、やわらかさ、のびやかさ、横幅の変化など、とにかく考えなければらないことや、運ペンの技術を求められます。
私の言っていることがわからないようであれば、絶対に避けた方がいいです。
おすすめは「現代詩」
初心者には無難に「現代詩」をオススメします。
現代詩、漢詩、かなの中で、一番合格率が高いからです。
第3問の漢字かな交じり文を、構成を気を付けてただ書けばいいだけなので、難しい技術は求められません。
私も1級合格したときは、現代詩を選択しました。
「現代詩」はどういう構成が良いの?
結論から言うと無難な構成にしましょう。
奇をてらうような構成は辞めておいたほうが良いです。
そういった奇をてらった作品は、「競書誌」の世界の中だけだったり、試験外のところで表現すると良いと思います。
無難な構成の例
(例えば4行の場合)

奇をてらった構成の例
無難な構成の強みは、「減点されない」ということ
なんといっても「減点されない」のです。これが強み。
もちろん、ちゃんと狙い通りに作品を仕上げられた場合だけですよ!
変な構成ではないので、審査員の方が採点するとき減点ができないんですよね。
しかし、無難な構成は本当に無難な作品ですので、加点はあまり期待できないです。
でも、多くの不合格者は「減点されて不合格」となっていますので、加点を求めるのではなく減点されないことを求めたほうが、合格に近づきます。
奇をてらってはダメなのか?
奇をてらった作品は、審査員の好みによって減点されたり、されなかったりすると私は推測しています。
奇をてらった作品を、
・審査員Aに見せた時は「良いね」と言われることもあれば、
・審査員Bに見せた時は「構成を変えた方が良い」と言われたりします。
かなり運ゲーなんですよね奇をてらっちゃうと。
ですので、とりあえず試験用の無難な構成で挑まれた方が、余計な不合格を積み重ねないんじゃないかなぁと思っています。