私もつい最近まで、さんざん悩んでいたことなのですが、草書がとにかく硬かったんですよね。
2018年~2019年にかけて硬筆書写検定準1級を3回受験したのですが、3回連続で草書にチェックが入り、結局準1級は合格できませんでした。
それから2019年11月に硬筆の1級に合格し、2020年7月に毛筆の1級(さらに文部科学大臣賞受賞)も合格しました。
ここまできて、やっと草書の硬さの正体がわかった気がします。
それは単純に、運筆のリズムでした。
楷書は三折法、行書・草書は二折法
楷書のリズムは「トン・スー・トン」です。
行書・草書のリズムは「トンー・スー」とか「スー・グー」です。
行書・草書のリズムは聞き慣れないと思いますが、要は「ひらがな」と同じリズムです。
ひらがなが上手に書けるようになれば、草書も自動的に上手になります。
上手なひらがなは、線の強弱(抑揚)に優れていて、立体感があります。
上手な草書も、線の強弱(抑揚)に優れていて、立体感があります。
ということで草書はひらがなと同じリズムなので、楷書と同じようなリズム感で書いていたら、いつまでたっても”硬い草書”となるわけです。
リズム感の習得は、独学だと難しいかも
行書・草書のリズム感の習得は、独学だと厳しいかもしれません。
ただ今の時代、インスタやyoutubeでひらがなとか草書を書いている動画がアップされていたりするので、そういったものを見て学ぶと良いと思います。
最初はその字形にとらわれず、まずはリズム感に注目してみてください。