噂には聞いていましたが、準登録(片方合格)の有効期間が廃止され、一度合格さえすれば、その権利はずっと保持されるようです。
受験者の方でよくあるパターンが、理論のみ合格して実技が不合格というパターン。
今後は、理論が一度でも合格すれば、実技のみの勉強に集中することができるようになります。
そうすると、合格だけを目指す場合、例えば準1級と1級の合格を視野に入れている場合は、まずは理論のみの合格させてから、長い期間かけて実技を攻略していくという戦略をとることができるわけです。
今までの戦略
これからの戦略
いや~もっと早くこの制度が出来て欲しかったですね!
私も硬筆の準1級は結局合格せず、準登録期間が終了してしまったクチなので、うらやましいです。
準登録の有効期間までに合格しなければ!というプレッシャーから解放されるのは、精神的に楽になるので、途中で挫折する人が結構減るんじゃないでしょうか。
今の時代、他にもコンテンツがたくさん存在しますので、時代の流れを読みながらある程度規制を緩和していくというのは悪くないですよね。
さて、気になるのが試験の難化です。
規制を緩和しますと、それだけ合格者の質も落ちてしまう可能性があるので、それを防ぐ必要があります。
ですので試験が難化されると思うのですが、具体的には
1.審査基準を少し厳しくする
2.試験の課題(文章等)を難しくする
この2つのいずれか、もしくは両方で対応してくるんじゃないかな~と思ってます。
1.審査基準を少し厳しくする
今まで合格していたレベルのものが、合格しなくなるということです。
そうすると、今まで書写検定を教えていた現場の指導者は、書写検定に関する情報の更新、自分自身の技術の更新をする必要があります。
つまり、実際に試験の審査を担当されている審査員に内情を聞いて、新しいものを取り入れる必要があるということですね。
2.試験の課題(文章等)を難しくする
例えば準1級、1級でいえば、三体を書き分ける問題で、今までにない出題傾向に偏り始めるとか、そんなところです。
漢字かな交じり文(縦書き)でいえば、難しい字形の漢字が出たり、連綿させづらいひらがなが並んだりと、いやらしくなったり。
あの手この手を使い、受験者を困らせにくるんじゃないかな~と思います。
どのタイミングで試験が難化するのか?
令和元年度第2回(令和元年11月実施)以降に準登録(片方合格)になられた方は、当該級に合格するまで準登録(片方合格)の権利が保持されます。
ということなので、令和元年度年度第3回、令和2年度第1回までは、今まで通りの試験内容・審査で行われるのが筋で、
永久合格の利点で適用され始める令和2年度第2回がターニングポイントになるかもしれません。
(そう考えると私、令和2年度第1回までに両方1級合格し終えておいてよかったです。すみません。)
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