【硬筆・毛筆】質問「どうすればキレイな文字を書けますか?」→回答「逆に、キレイな文字を書くためのポイントを説明できますか?」

キレイな文字を書くために、ただ漠然とお手本を真似して書くのではなく、キレイな文字を書くためにはどういったことを気を付ければいいのか?ということを、文章にして誰かに伝えられるくらいのレベルを目指さなければなりません。

例えばひらがなの「あ」であれば、書く時、私は以下を気をつけながら書いていますが、

・1画目の横線は少し右上がりに、少しへこませながら書く
・2画目の書き出し位置は中心線から、少し左に放物線を描きつつ、また中心線で終わる。
・3画目は、1画目の横線の右端から少し真下から始め、少し下側にへこませながら、1画目の横線の書き出し位置の真下延長線上で止めて、ペンを上に跳ね上げて、ひらがなの「つ」を書くイメージで書く。

こういったキレイに書くためのポイントを伝えられるようになると、キレイな文字が書けるようになるはずです。
(もちろん言い回し、イメージするものなど、人によって価値観は違うので、別の説明の仕方になると思います。)

逆にこういったことが伝えられない場合は、キレイな文字は書けないと思ったほうがよいでしょう。

気をつけるべきポイント具体的にを文章で伝えられない人は、なんとなくの感覚で書いているか、そもそも書き方を知らないかのどちらかです。

硬筆・毛筆の学習者を3つのレベルで分けると、

初心者 ・・・ そもそもキレイな書き方を知らない。自分の字。
中級者 ・・・ 感覚でなんとなくキレイな文字っぽいのものが書ける。
上級者 ・・・ キレイな文字が書けるし、そのポイントを文章で説明することができる

こんな感じになると思います。

中級者の場合、その時の精神状態で字が上手くなったり下手になったり、振れ幅が大きいです。

これがだんだん上級者になっていくにつれて、精神状態に左右されず、常に一定の品質のモノが書けるようになります。

一番重要なのは「あなたにとって練習を長く続けられる方法」を採用すること

色々書きましたが、結局、キレイな文字習得は 一朝一夕にはいきません。

知識(例えば最初に挙げた内容)+技術(手の筋肉のコントロール)の両方が上手いこと組み合わさって、初めてキレイな文字が書けるようになります。

知識だけ詰め込んで頭でっかちになり、肝心の文字がキレイに書けないとなると、それはただの嫌な人ですし、

逆に知識を全く覚えず、技術だけ鍛えようとしても、なんだか変なバランスの文字しか書けませんし、人に言葉で教えることができません。

自分にとって一番負担にならない練習法、バランスよく知識+技術を習得できる練習法を採用することが、傍から見て遠回りに見えたとしても、確実にゴールに到着するための近道だったりします。

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