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【硬筆・毛筆】罫線つきの下敷きで練習すると、上達が遅れるのか?

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罫線がついている下敷ってありますよね。

例えば毛筆でいえば、こんな感じのやつです。

これを使って普段から練習をしていると、上達が遅れるのでしょうか。

結論から言うと、むしろ上達が早くなるので、罫線付きの下敷きでどんどん練習したほうが良いです。

上達スピードをブーストさせることができます。

罫線つき下敷は、自転車でいう”補助輪”の役目

子どものとき、初めて自転車を乗り始めるときは、たいてい補助輪をつけますよね。

補助輪をつけることによって、バランス感覚が未熟でも転倒することを防止できます。

どちらかというと、自転車運転の初歩的な方法を学ぶことを優先としています。

1.サドルに座る
2.両手はハンドルをつかむ
3.両足はペダルの上にのせる
4.ペダルをこぐと、前に進む
5.ハンドルを傾ければ、方向を変えられる
6.ブレーキをかけると、自転車は止まる

とても当たり前なことですが、小さい子にとってこれらの当たり前は当たり前ではなく、とても難しいことです。

以上に加えて、倒れないバランス感覚を習得する、というのは至難の業ですよね。

ですので、まずは初歩的なことから、慣れてきたら補助輪を外して、バランス感覚をつかむことへ、という段階に分けてステップアップすることが理想なのです。

習字・書道においても私は同じだと感じています。

半紙に対して、バランスよく1字~4字を配置するということは、とても難しいです。

最初のうちは罫線つき下敷きを使い、バランス感覚を補助したほうが良いでしょう。

バランス感覚を補助し、運筆や字形の組立てに注力する

初めのうちは、

・運筆(筆遣い)
・字形の組み立て方(キレイで整った組み立て方)

に全力を注ぎましょう。

1にも2にもまずはこの2つです。

罫線つきの下敷きでバランス感覚を補助していれば、気がつけば下敷がなくとも、

「大体ここらへんかな?」

という感じで、バランスよく文字を配置することができるようになります。

”バランスの良い配置”というゴールがわかっていないと上達しない

そもそも”バランスの良い配置”というゴールがわかっていないと、バランスの良い配置で書く能力は育ちません。

さきほどの補助輪つき自転車でいえば、

「”倒れない”とは、こういう状態のことだ」

という状態がわかっているから、補助輪なしで練習したときに、その状態を目指そうとすることができるわけですよね。

習字・書道においても、

「”バランスの良い配置”とは、こういう状態のことだ」

という状態がわかっているから、罫線なしで練習したときに、その状態を目指そうとすることができるわけです。

バランスの良い配置は、実はとても高度なこと

例えば半紙に対してバランスよく文字を配置するということは、本当はとても難しいことなんです。

にもかかわらず、

「罫線がついている下敷きで練習していると、上達しない!!」
「紙を折ったりするのはダメ!!!」

みたいな指導者がいるのですが、私から見れば、残念な指導者だなぁと言わざるを得ないです。

いきなり「高いハードルを飛び越えろ!!」みたいな指導法は、どうなんだろうと思ってしまいます。

同業者として、そういうふうに言いたい気持ちはわかるんですけどね。

でも現実、人間ってそこまで器用じゃないのです。

「あれも、これも、それも!」という欲張った練習法は、結局何も身につかず終わります。

「まずはこれ、次にこれ、その次にそれ」という段階を踏むことで、一つ一つ着実に習得できて、

最終的には、”あれ、これ、それ”を同時進行で進めることができるようになります。

つまり、これが”慣れ”の状態というわけです。

まとめ

・罫線つき下敷で練習したほうが、上達がはやい
・運筆、字形の組立に注力する
・いきなり高いハードルは越えられない