至極当然のことですが、人間というのは忘れるという才能があります。
この忘れるというのは、ペン字や書道の上達おいてとても重要な才能の一つです。
ということは、”忘れがち”な人というのは、実はペン字や書道の才能があるかも・・・しれません。
今回は、ネガティブな意味で捉えられがちな”忘れる”をポジティブにとらえたいと思います。
人はなぜ忘れるのか
その対象を定期的に思い出してしまうと、忘れることはできません。
もしくは、それを日ごろから表現したりしていると、やはり忘れることはできません。
思い出さなくなったり、日ごろから表現しなくなると、忘れることができます。
当たり前ですよね。
日本語を忘れないのは、常日頃から日本語をしゃべっているし、誰かと何年も話さずとも、やはり日本語を話せるままでいるというのは日本語で思考しているからです。
ペン字や書道はどうでしょうか。
ペン字や書道においても、悪い書き方をしているから、その悪い書き方が忘れられないということですよね。
では、どうすれば悪い書き方を忘れることはできるでしょうか。
悪い書き方しなければ、忘れることができるということです。
そうすれば、上手な字が書けるようになる。
とてもシンプルですよね。
忘れるための練習法”お手本の字を思い出す”
ペン字や書道の練習は24時間行うことができます。
お手本の字を思い出すという練習です。
具体的にイメージしてください。
点画が長い、短い、細い、太い、曲線、直線。
接筆はどうなっているか、空間の狭い・広いはどうなっているか。
こういった細かい部分にいたるまで、しっかりイメージします。
具体的にイメージでき、そしてそれを具体的に言語化できるようになればなるほど、上手に書けるようになっていきます。
そして、同時に悪い書き方というのをイメージできなくなってくるし、具体的に言語化できないようになってきます。
”思い出す”と”忘れる”の両輪で上達していく
それなりに上手になった方は、昔の悪い書き方を忘れてしまいます。
私もだいぶ忘れてしまいました。昔の書き方をしろ!と言われても、忘れてしまったからできないのです。
しない、じゃなくて、できない。
もちろん昔の筆跡を見て、真似ることはできますけども。
まぁメリットがないからやらないですよね。。。
それぐらい、悪い書き方をしたり、思い出すという機会を減らしてきました。
なるべく上手な字を思い出す、なるべく上手な書き方をする。
その当時は上達のステップが不明でしたが、今考えれば、”思い出す”と”忘れる”を上手に繰り返していたと思います
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