【硬筆・毛筆】上達を妨げる考え方 その2 【自分の美的感覚を磨かない】

現代はインターネットが普及しており、たくさんの情報を収集することができる状態となっています。

インターネットが普及していない一昔前では、情報収集の手段は主に書籍からでした。

本当にこの時代にラッキーだったと思います。
書道を勉強するうえで申し分ない環境です。

さて、今回は【自分の美的感覚を磨かない】がテーマです。

硬筆・毛筆が上手になりたい!という方よりかは、ある程度上手になった方向けの記事です。

自分の美的感覚を磨くとは何か?
それは、より多くの書風に触れることです。

「あっちの書風は派手で力強いな」
「こっちの書風は迫力がないけど、ワビサビがあっていいな」
「古典っぽい趣があっていいな」
「実用には向かないけど芸術的で素晴らしいな」


とにかくいろいろな書風の美しい作品と鑑賞し、感想を持ちましょう。

他の書風も鑑賞することで、自分が専攻している書風において”気づき”が得られることがあります。

人から教えてもらうよりも、こういった”気づき”のほうが自分の血肉となり、自分を成長させます

自分の美的感覚を磨かないでいると、こういった”気づき”を得る機会がなく、成長が鈍化します

また、他の書風に触れないことで、まるで自分の書風こそが絶対正義だといわんばかりの硬直的な考え方になってしまいます。

なぜ冒頭でインターネットの話題を出したかというと、インターネットを使えば、いろいろな書風の作品をすぐ鑑賞できるからです。

自分の足を動かさずとも、交通費を捻出せずとも、短時間でたくさんの書風に触れ合うことができます。

故に良い時代に生まれたなぁと思っています。

今日は以上です。

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