楷書、行書、草書の中でも、特に草書はパッと見た時に、
・「この人は草書のことを知っている人だな」
・「この人は草書のことをまだ知らない人だな」
というのがすぐにわかってしまいます。
私ですらわかってしまうのですから、私よりも長く書道に携わっている人が見たら、そりゃもう一目瞭然です。
草書を知っている人は、どこを見ているのでしょうか。
また、どうすれば草書が上手に書けるようになるのでしょうか。
1.やわらかさ のびやかさ
やわらかくなるところでしっかりやわらかで、
のびやかになるところでしっかりのびやか。
良くないのは、やわらかくなってはダメなところでやわらかくなったり、
のびやかになってはダメなところでのびやかになってしまったりするところ。
どこをやわらかくするのか、どこをのびやかにかくのは、筆で古典臨書をしている人であれば、なんとなくわかるかもしれません。
基本的には、ひらがなをヒントにすると良いと思います。
ひらがなは、草書が崩れに崩れてひらがなになったので、元々は漢字だったのです。
ですので、たとえば「安」の草書を以下のように書いてしまう人がいたら、
「安」は「あ」の字源なので、
こんな感じで、「あ」をヒントにして草書を書くと良い草書を書くことができます。
2.二折法
楷書は三折法で、行書・草書は二折法です。
三折法は、いわゆる「トン・スー・トン」のリズムで、
二折法は、いわゆる「トンー・スー」とか、「スー・グー」とかいったりします。
三折法で書かれた草書は、楷書に見えてしまいますので気を付けましょう。
3.変化
草書の特徴のひとつに変化が挙げられます。
たとえば、点画の方向の変化。
点画の方向が変化し、空間が徐々に広がっていっているように見えませんか。
これが、点画を変化させる本質だったりします。
まとめ
草書とは、
1.やらわかさ のびやかさ
2.二折法
3.変化