・字が下手だからペン習字を始めてみよう!
・趣味がなにもないからとりあえずペン習字を始めてみよう!
など、動機はなんでも良いのですが、完全初心者がペン習字を始めるにあたって知っておいていただきたいことがあるのです。
それは、
1.すぐに結果を求めない
2.練習が嫌にならないことを優先する
3.高い教材を買わない
この3つです。
詳しく解説していきます。
1.すぐに結果を求めない
初心者にありがちなのが、
「お手本をなぞったから、上手になるはずだ」
とか、
「練習してるのに普段の字が上手にならない」
とか、
こういうふうに思ってしまうことです。
残念ながらすぐに上手になりません。
筋トレと同じで、ちょっとジムに通って筋トレをしたところで、すぐに筋肉がつくはずがありません。
長い年月をかけて、字というのは上手になっていきます。
・キレイに見せるためのルールを一つ一つ覚えていかなければならないし、
・それを表現するための指、手、腕の筋肉の微妙なコントロールが必要になってきますし、
・書く際の自分だけのリズム感を体得するということも必要になってきます。
つまり、ペン習字というのは、様々なことを鍛えなければなりません。
様々なことを意識して練習していき、無意識レベルでそれができるようになれば、やっとキレイな字が書けるようになります。
2.練習が嫌にならないことを優先する
ペン習字は、とにかく継続することが重要です。
途中で辞めてしまったら目的を果たすことができません。
ペン習字を継続するために、自分にとって一番心地が良く無理じゃない練習法を見つけましょう。
初心者の方が勘違いしがちなのが、
「とにかく書かないと、キレイにならないんでしょ?」
ということです。
これは違います。
”書く”という行為はせずとも、キレイな字を鑑賞したり、もしくはキレイな字を書くためのルールを流し読みしたり、など”見る”だけでもちゃんとした練習法です。
ですので、
「最近ぜんぜん書けてないなぁ、やっぱり自分にはペン習字は無理なんだ」
と思ってしまう方がいたとしたら、書くことは一旦おいておいて、見る練習に切り替えましょう。
”見る”は”書く”よりかはハードルが低いことなので、すぐに実践できることだと思います。
「キレイな字だなぁ、うっとりするなぁ」
「こんなきれいな字が書けるようになりたいなぁ」
こういうふうに見て思うことは、練習のモチベーションアップにつながります。
さらにここから、
「どうしてキレイに見えるんだろう?」
という視点で見れると、さらに良いですね。
書くほうがもちろん練習効果はありますが、だからといって見るをおろそかにしていいのか、といったらそうではありません。
”書く” ”見る”
この2つの両輪を上手に回していくことで、キレイな字というのを体得することができます。
この両輪をずっと回し続けるために、ふだんの練習が嫌にならないことを優先させましょう。
3.高い教材を買わない
字をキレイに書くために高い教材を買わなければならないのか!?といったら、ぜんぜんそんなことありませんよ。
私なんて、硬筆書写技能検定2級の合格までに購入した教材なんて4000円くらいだと思います。
購入した教材は、【字が下手な人向け】「上手」は「理屈」で身につける!硬筆書写技能検定のススメにて紹介している教材のみです。
硬筆書写技能検定2級まで合格すれば、「字がお上手ですね」と周りからちらほら言われるレベルまで到達できますよ。
いきなり数万円の教材を買うのではなく、まずは2000円以内の教材を一冊購入するところから始めてみましょう。
まとめ
私がペン習字を始めたのが2017年の夏ごろだったかと思いますが、それからひたすら練習を続け、2019年の11月に硬筆書写技能検定1級(指導者レベル)に合格しています。
すぐに結果を求めず、諦めずにちゃんと継続し続けられれば、誰でも上手になります。
私ですらここまで上達できたのですから、ここまで私の駄文を読んでくださっている方ならすぐに上達できるはずです。
がんばってください、そしてペン習字を楽しんでください。
質問などありましたら、コメント欄にお気軽にどうぞ。
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