「オススメの筆はこれです」
と、自信をもって人に勧めるのって結構難しいんです。
人によって感覚は違うので、自分にピッタリの筆だったとしても、人によってはビミョウな筆だったとか。
重要なのは、「筆選びの失敗を恐れてはいけない」ということです。
筆で使われる毛というのは、
・馬
・山羊
・イタチやコリンスキー
・たぬき
・猫
など様々で、それぞれ表現できる線質、太さが違います。
大きい筆で使われる毛は、大体が馬・山羊。
小筆で使われる毛は、大体がイタチやコリンスキー、たぬき、猫です。
私は普段の練習で使う場合は、
大きい筆を選ぶときは
・山羊主体で多少馬
小筆を選ぶときは
・猫(玉毛)主体
です。
小筆は、以前はコリンスキーの筆を使っていたのですが、最近になって猫(玉毛)の筆を良く愛用しています。
コリンスキーは穂先がよくまとまっていいのですが、なんかピンピンする感覚というか、弾力がちょっと強すぎる感覚がずっと課題でした。
そこで猫(玉毛)の小筆を使ってみたら、その課題が解決し、求めていた線質(粘りのある感じ)が表現できるようになりました。
私の技術不足・筆選びが下手くそなのかもしれませんが、コリンスキーと猫(玉毛)を比べたら、猫(玉毛)のほうがより筆っぽく書けるので、好きです。
コリンスキーはどうしても、ボールペンの延長線上にあるような線質というか、なんというか。。。
という感じで、人によっては猫よりもコリンスキーのほうが好き、という方もいるかもしれないので、本当に筆って感覚なんですよね。
とにかく買いまくる
いろんな筆を試すことも、書の道の一つだと思います。
筆探しって楽しいですよ。
「これだ!」って思える筆に出会えた瞬間がなかなか快感です。