「書道教室を開きたい!」という人向けの記事になります。
結論から言うと教えることは全然難しいことではなく、シンプルに考えて「生徒さんよりも知っている」であれば、教えることができます。
「生徒さんよりも知っている」の目安は、たとえば、
・大学や専門学校で書道について専門的に学んだ
・自分が所属する書道団体で師範資格を取得した
・独学で詳しくなった、団体には所属していないが先生から教わり詳しくなった
・書写検定の1級を取得した
という状態です。
学びの手段は何でもよく、実際に教える際に、その生徒さんよりも詳しければOKです。
例えば実務では、最初の打ち合わせ・体験授業等を通して、
「生徒さんのほうが私よりも知っているな」
と判断すれば、それを素直に認めて・伝えて、入会をお断りすれば問題ありません。
簡単ですよね。
「師範資格がないと、教えられないんじゃないか?」
と思われるかもしれませんが、書道教室は国からの許可等は必要ないので、師範資格がなくとも教える仕事をして大丈夫なのです。
師範資格というのは単なる客寄せパンダみたいなもので、あればそれだけ信頼される材料の一つにすぎません。
ただし、どこかの書道団体の支部を名乗る場合は、当然その書道団体の師範を取得する必要があります。
完全オリジナルで書道教室を開く場合は、師範資格は必要ありません。
「何を教えればいいのか?」ということでつまづくと思います。
こちらに関しても、様々な教える手段があります。
たとえば、
・競書誌を取り寄せて、それをお手本にする
・市販されている美文字練習帳を購入し、それをお手本にする
など。
競書誌に関しては、出品するかどうかは自由です。
競書誌だけ取り寄せて、出品はしないというのもアリです。
競書誌は、殆どの団体でその書道団体に所属せずとも取り寄せることがで可能です。
しかしオススメは、自分でお手本を書いて、それを生徒さんに練習させる方法がオススメです。
競書誌や練習帳は、その誌代がかかりますが、自分でお手本が書ければ無料です。
お手本の例は、例えば
・生徒さんのお名前
・生徒さんのご住所
・よく使われるひらがな
・よく使われる漢字
など。
「どこで教えればいいのか?」ということで悩むと思います。
できれば最初は、自宅の一室で開室されるのがベストです。
新しく家賃かかりませんからね。
”なるべく最初は規模は小さめに、お金をかけずに”が鉄則です。
少しずつ手ごたえを感じてきたら、拡げていけばいいのです。
自宅の一室が出来ない場合は、どこか別の場所を借りる必要がありますよね。
この場合、賃貸借契約で物件を借りてしまうか、それとも時間貸しで限定的に物件を借りるかの2択になると思います。
賃貸借契約で物件を借りる場合は、例えばビルの一室とかですよね。
もしくは、事務所利用OKのアパートだったり、一軒家だったり。
時間貸しで限定的に物件を借りる場合は、代表的なものが公民館ですよね。
ただ公民館は商用で借りる場合は利用料が10倍になったり、そもそも商用利用NGの場合があったりします。
さらには、もうすでにその公民館で書道教室を開いていらっしゃる先生の方がいたりしますので、なかなか心理的なハードルは高いですよね。
公民館×書道教室の親和性は非常に高く、ほぼほぼどこの公民館でもカルチャー教室として書道教室を開いてらっしゃるところが殆どかもしれません。
時間貸しの別の方法として、時間貸しの会議室を借りちゃう方法もあります。
今、時間貸しの会議室が増えています。
●インスタベース
https://www.instabase.jp/tokyo
●スペイシー
https://www.spacee.jp/
●会議室.com
https://www.kaigishitu.com/
こういった会議室を利用して、書道教室を開いてしまうのもアリです。
「大人?子ども?どっちのほうがいいの?」
で悩むかと思いますが、生徒選びの本質は「生徒さんよりも知っていればOK」なので、大人・子どもどちらでも良いと思います。
「子どもよりも大人の方が上手」という考えは間違いで、大人よりも子どものほうが上手な場合もあります。
最初の打ち合わせ・体験授業を通して、しっかりレベルを把握しておきましょう。
「月謝っていくらがいいの?」
に関しては、もちろん安ければ安いほど生徒さんは助かりますが、月謝で生計を立てなければならない場合は、安すぎるのもダメです。
安すぎると、生徒さんに対して安定的に長期間にわたって教室を開くことが困難で、いつか共倒れする瞬間が訪れます。
共存共栄を図るためには、安すぎる月謝はNGで、その土地の相場・全国的な相場を調査して、決定しましょう。
とはいうものの、なかなか月謝に関しては決めづらいと思います。
例えば、最初は”修行”のつもりでお気持ち程度の月謝をいただき、それなりに自信がついてきたら相場の月謝にする作戦です。
結局月謝というのは、生徒さんが納得できればOKなので、生徒さんがしっかり納得のいく金額に設定することが月謝設定の本質です。
まとめ
・生徒さんより自分のほうが知っていれば、教室は開ける
・最初は規模は小さめに開く
・月謝は安ければ良いというわけではない