力(ちから)で筆をコントロールして、運筆しちゃうのが初心者にありがちな間違いです。
「力で筆を支配して、自分の思い通りに動かしてやろう」という意識でいると、毛筆で上手に書くことはできません。
運筆するときに大事なのは、筆の毛の弾力を感じることです。
毛の弾力、感じながら書けていますか。
紙に対して筆を垂直にいれたとして、毛が根本までヘニャっとなることはありませんよね。
(細光鋒とか柔らかい羊毛は別です)
さきっちょ3分の1あたりで、毛がふんばって抵抗していませんか。
これが弾力です。
この弾力を上手に利用しながら、運筆を行います。
普段、お手本を見ながら練習をするとき、この弾力を意識しながら練習してみてください。
「こう動かすと、筆がこう抵抗するな」
筆の弾性の理解が深まれば深まるほど、おもしろいぐらい上達していきますよ。